Siemens License Server(SLS)でugslmd と cdlmd のライセンスを管理している場合、Siemens ライセンスツール(および lictool.exe)を起動してもすぐにクラッシュしてしまう。
SolutionSLS を使用して NX/Teamcenter/Simcenter (ugslmd.lic) および STAR-CCM+ (cdlmd.lic) のライセンスファイルを管理している場合、Siemens ライセンスツールは動作せず、1秒間ほど表示されてから閉じるかクラッシュします。
NX 2306シリーズ以前のすべてのバージョンが影響を受けます。
'ugslmd' ライセンスファイルのみが管理されている場合には、ライセンスツールは問題なく動作します。
この問題のため、ライセンスツールを使用してNXライセンスの借用や、使用バンドルを設定したりすることができません。 ただし、バンドルをUGS_LICENSE_BUNDLE変数で設定することは可能です。
これは、Siemens License Serverを使用して NX および STAR-CCM+のライセンスファイルを管理する場合の既知の問題で、NX 2312 シリーズで解決されています。
回避策:
ライセンスバンドルを設定/選択するための下記2つの回避策があります。
1. ライセンス ツールを使用せず、SPLM_LICENSE_SERVER および UGS_LICENSE_BUNDLE 環境変数を使用する。
注: 以前にライセンスツールを使用してライセンスサーバーとバンドルを設定したことがある場合、これらの値が Windows のレジストリ(クライアントワークステーション上)に保存されていて、環境変数よりも優先されます。そのため、レジストリを編集して「NX_BUNDLES」および「NX_SERVER」エントリを削除する必要があります。
レジストリの編集を誤ると、場合によってはWindowsが起動できなくなる、不安定になるなどのリスクを伴います。 十分に注意の上お客様の責任において実施してください。
2. ライセンスツールの対策済み更新バージョンをスタンドアロンユーティリティとして使用する。
下記に3 つのファイルを含む zip ファイルが添付されています。 これらのファイルをクライアントPCの新規作成した適当なフォルダーに解凍します。(NXのUGFLEXLMフォルダー内の元のファイルを置き換えないでください)
対策済みライセンスツールを実行するには、ダウンロード/解凍した LicensingTool.exe をダブルクリックします。