「スケッチ強調」ON/OFFの状態が、次回そのスケッチを編集時、保持されている場合とされていない場合があります。なぜ、このような挙動となるのでしょうか?
再現手順:
1.新規スケッチ環境>表示タブ>スケッチ強調=ONもしくはOFF(初期値を変更します)>スケッチを終了
***スケッチ強調をOFF、または、ONに変更。
***スケッチは何も作成せず、終了してください。
2.パートナビゲータ>スケッチフィーチャ選択>マウス右クリック>編集>表示タブ
*** 新規スケッチ作成時の初期値(新規作成時の変更前)に戻ります。
Solutionこの挙動は、NXの設計された通り動作しています。
スケッチ強調設定は、変更後終了したとしても、その設定が保持される場合とされない場合があります。その詳細につきましては、NOTES参照。
Notesスケッチに更新(形状・寸法・拘束の追加削除)がある場合、スケッチ終了時に現在の「スケッチ強調」設定が、次回スケッチ編集時の初期値となります。一方で、何も更新が無かった場合、「スケッチ強調」のON/OFFを切り替えて終了したとしても、次回編集時には切り替え前の状態に戻ります。この挙動は、スケッチに更新が無い場合、下流側フィーチャが理由なく更新されない様に、また、パフォーマンスに影響を与えない様に設計されている事によります。
参考:同一セッションに於ける既存スケッチの編集は、最後に設定された「スケッチ強調」の状態が使用されますが、新規スケッチの作成は、最後に設定された状態ではなく、カスタマデフォルトで定義されている値が初期値になります。
カスタマデフォルト設定:
ファイル>ユーティリティ>カスタマデフォルト>ゲートウエイ>ビジュアリゼーション>強調表示>優先>スケッチ平面ディエンファシス>
***英語記事につきましては、PL8774683をご参照ください。