製図アプリケーションに於いて、スケッチ環境でオフセット曲線作成時、「対称オフセット」オプションを使用した場合、スケッチを終了しようとすると内部エラーが発生します。
再現手順:
1.アーリーアクセスフィーチャで、旧式スケッチを設定(NX 2007シリーズの場合、「スケッチに対して新しいソルバおよびUIを使用」=Offとする。)
2.NXパートの準備(スプライン要素を持つ断面を、押出しフィーチャを使用しソリッドボディを作成)
3.製図環境下で、ベースビューを作成
4.作成したビューを「アクティブなスケッチビュー」として、オフセットカーブを作成
ベースビューを選択>マウス右クリック>「アクティブなスケッチビュー」>「オフセット曲線」(オフセット時、「対称オフセット」オプションを使用)
5.スケッチを終了
Solutionこの現象は、NX 1953シリーズ以降で発生している不具合によるもので、NX 2212シリーズで修正されました。
尚、この修正はNX 2206(NX 2206.7000)、NX 2007(NX 2027.4000)シリーズにバックポートされています。
回避策:「対称オフセット」オプションを使用せず、オフセットを内外2回に分け実行する。
Notesこの問題は、アクティブスケッチ以外のスプラインがオフセット対象で、且つ、オフセットする際に「対称オフセット」オプションが使用されている場合にのみ発生します。
また、旧式スケッチでのみ発生するもので、新式スケッチでは発生しません。
ここでは、例として図面環境での操作を取り上げましたが、モデリングスケッチでも同様の問題が発生します。
***英語記事につきましては、PL8764090をご参照ください。