NX 「リレーションを緩和」によってリレーションが見つからない

スケッチ環境で、フィレット形状のリレーションを緩和しようとしても、リレーションが見つからないため緩和する事が出来ない。尚、フィレットの部分が真円で作成されている場合は、リレーションが見つかり緩和する事ができる。

再現手順：

１．スケッチでフィレットを作成

２．リレーションを緩和機能をONに設定

３．フィレットを選択

※緩和する為のリレーションが表示されない。

この挙動は、NXの設計された通り動作しています。フィレットは、両端にそれぞれライン要素が接線、および、曲線上の点による拘束が存在する事で定義されています。フィレットの定義を損なわない様に、NXはリレーションを緩和によって見つかったリレーションをシンボルを表示しないように設計されています。

尚、フィレット部が真円の場合、または、フィレット部片側端点にラインを伴わない場合は、円（円弧）形状として認識しますのでリレーション緩和シンボルが表示されます。

WORKAROUND：

リレーションを消去（削除）したい場合、「シェイクジェスチャ」機能をご使用ください。（以下リンク参照）

https://docs.sw.siemens.com/ja-JP/doc/209349590/PL20220512394070742.xid1849545/xid2012588

NX 2306シリーズで、フィレットを表すシンボル表示が機能追加されます。（これは、視覚上円弧など類似形状との差別化を図る事を目的としており、リレーション緩和機能の対象ではございません。）

***英語記事につきましては、PL8715933をご参照ください。