パターンフィーチャモデルの高さにPMI寸法を作成したいのですが、パターン数を変更してモデルの高さが変化しても、それがPMI寸法に反映されません。高さの変化にPMI寸法を追従させる方法を教えてください。
このようなケースでのPMI寸法の作成方法の概要についてご説明します。既にお試しいただいたように、パターンフィーチャの形状に直接PMI寸法を配置しても、パターン数などの変更によって状態が変化するためPMI寸法は追従しません。回避策として、パターンフィーチャの変化に連動する変化しない要素に対してPMI寸法を作成することで対応できます。
具体的な例を以下に示します。
このサンプルモデルは、以下のように作成されています。
-スケッチで円を作成。
-押し出しで円筒を作成。
-パターンフィーチャで積み上げ。
-最上面にデータム平面を「指定距離」オプションで作成。
ここで、パターンフィーチャ全体の高さ=上下のデータム平面の距離になるように、式を修正します。
修正前の式は以下のようになっています。
パターンフィーチャ全体の高さは、p2*p3で表せます。上下のデータム平面の高さは、p11にあります。よって、p11=p2*p3となるようにp11を以下のように変更します。
これによって、パターンフィーチャによる高さが変化しても、最上面にデータム平面が追従して配置されます。
PMI寸法はこのデータム平面間に以下のように作成してください。(この例では、モデルビューは不等角投影を作業ビューにしています。)
データム座標系、スケッチと、データム平面は非表示にします。
これでモデルは完成です。パターン数を変化させてもPMI寸法が追従します。