パターン曲線作成後、ステータスラインにスケッチが完全定義されている事が確認できるにも関わらず、スケッチを終了しようとすると、過剰拘束のメッセージが出力される。
再現手順:
1.(パターン化する)完全定義されたスケッチを作成
2.「1.」で作成した全ての寸法に対して「式を追加/除去」を適用
3.「パターン」コマンドでパターン曲線を作成
- 「ピッチ式を作成」、「永続リレーションを作成」をチェック
結果:
4.スケッチを「終了」
※「スケッチは過剰拘束されていて、更新されません。」メッセージダイアログがポップアップされる。
この挙動は、NX 2007シリーズの不具合によるもので、NX 2206シリーズで修正されています。
回避策:以下の2つの内のいずれかを実施
1.ソースとなる形状(今回の例では矩形)に、「式を追加/除去」によって式を追加しない。但し、「パラメータの編集」、および、「詳細」ウインドウからの編集できなくなります。編集の際は、「編集」もしくは「ロールバック付きで編集」を使用して下さい。
2.パターン作成時、「ピッチ式を作成」を使用しない。但し、式が作成されない事によって「ピッチ距離」の変更が不可となります。
Notesダイアログから「終了」を選択しスケッチを終了する事で作業の継続は可能です。これによる影響は、パートナビゲータのステータスに「過剰拘束」として表示される、また、「ピッチ距離」を変更しようとすると、エラーダイアログが表示され編集できない、この2点になります。
例は、「パターン定義」/「レイアウト」として「直線」を使用しておりますが、「円形」や「一般」など全ての「パターン定義」/「レイアウト」で同様の問題が発生します。
***英語記事につきましては、PL8670566をご参照ください。