「モデル更新を遅延」をオンの状態で穴フィーチャの配置位置を変更したにもかかわらず、更新が遅延されず、即座にその配置位置が更新されてしまう。尚、NX 1953で実施した場合、期待通り更新が遅延されます。
Reproduced Steps:
1.穴フィーチャのあるモデルを準備(挙動の確認をわかりやすくするために、寸法をPMI寸法として表示しています。)
2.「ツール」タブ>「モデル更新を遅延」をオン
3.パートナビゲータの「詳細」ウインドウを開き、「式」の値を変更
※「更新の遅延」が機能せず、直ちに更新される。
この挙動は、NXの設計された通り機能しています。
Workaround:
更新の遅延を機能させるためには、穴フィーチャの内部スケッチを外部スケッチとした後で、スケッチ寸法を変更する。または、内部スケッチの状態で操作したい場合、スケッチ寸法を「PMIとして表示」などを使用し、表示されたPMI寸法を変更する。
Notes「モデルの更新を遅延」コマンドの対象とする範囲が、内部スケッチは親フィーチャと同一フィーチャ(内)として扱うように、NX 1980からその仕様が変更された結果、遅延対象としては扱わなくなりました。今回の例の様に、穴フィーチャの各種寸法は内部スケッチによって定義されていますので、NX 1953までは「更新の遅延」対象として機能していたものが、NX 1980からは対象ではなく、即座に変更される挙動の違いはここにあります。尚、「押出し」や「回転」などの内部スケッチの場合も同様です。
***英語記事につきましては、PL8670343をご参照ください。