NX2以前に作成されたパートファイルを最近のNXまで流用していると、レイヤ0に表示や選択することができないオブジェクトが存在している場合があります。
存在している場合の確認手順:
1. レイヤをすべて表示(可視/選択 可)に設定
2. 表示/非表示(Ctrl + w)コマンドですべてを表示した状態にする
3. 全オブジェクトを選択して削除
4. レイヤ設定で確認すると、オブジェクトが存在していない
5. 表示/非表示(Ctrl + w)ダイアログにも「すべて」以外にタイプがない
6. この状態で、表示/非表示(Ctrl + w)ダイアログにて、「非表示 すべて」を実行すると、「0個のオブジェクトが非表示になりました」と表示される ⇒正常
7. 続けて表示/非表示(Ctrl + w)ダイアログにて、「表示 すべて」を実行すると、「1個のオブジェクトが表示されました」と表示される
8. しかし、そのオブジェクトを確認することができない
Solution
これは正常な現象です。
NXのパートファイルにはシステムパーツリストオブジェクトというNXに必要な非表示のオブジェクトが存在しているのですが、NX2以前に作成されたパートファイルではそのデータ形式が古く、NX3以降のバージョンでは新しいシステムパーツリストが必要で、その基となるNX2以前の古いパーツリストが変換されてレイヤ0に作成されるためです。
このシステムパーツリストオブジェクトはNXに必要なエンティティであり、表示/選択/削除することはできません。 また、このオブジェクトが存在していても問題はありません。
Hardware/Software Configuration
Platform: INTL64
OS: windows
OS Version: 1064
Product: NX
Application: GATEWAY
Version: V1847
Function: LAYER
Ref: 002-8577742