NX スケッチをリニュ―するとCSYSが新たに作成される

2021-10-07T04:05:43Z
NX for Design

サマリ


詳細

旧式のスケッチを新しいスケッチアルゴリズムをサポートするNXで編集しようとすると、「旧式のスケッチを編集」ダイアログがポップアップされますが、「リニュ―および編集」を選択し編集しようとすると、余分なCSYSが新規に作成される。




再現手順:


1. NX10もしくはそれ以前のNXで、モデルテンプレートを利用し新規にパートをオープン
2. 新規にデータム座標系を作成(参照として「選択した座標系」を使用し、既存座標系を選択)

==参照座標系として「選択した座標系」を選択==


==作成された座標系==

3. スケッチを、Step.2で作成したCSYSのXY平面上に作成。その時に、「中間データム座標系を作成」オプションスイッチをOFFにする

4. NX1953以降のNXを起動
5. スケッチフィーチャをダブルクリック後、「リニュ―および編集」を選択


==新規にデータム座標系が追加作成される==


Solution

現象は、設計通りに正しく動作しています。

Notes and References

新スケッチは、「データムを外部にする」/「データムを内部にする」をサポートしません。これに伴い、内部的にデータムを持つ古いバージョンで作成されたスケッチが、リニュ―時に必要な情報を失うことなく、データ構造を保持する目的で、自動的にデータムを外部にします。結果的に、余分なCSYSが作成されたように見えたのは、このためです。

「中間データム座標系を作成」を使用せず入力されたスケッチは、「データムを外部にする」を実行する事で、パートナビゲータ上に表示されます。(以下、NX9で操作した例)
この事からも、オリジナルスケッチ内部にデータム座標系を保持していた事がわかります。

また、スケッチがデータムを内部に作成する挙動は、NX10を含む以前のNXの挙動で、NX11からこの挙動は廃止されています。ですから、この現象はNX10以前で作成されたNXデータに限り発生します。


また、再現手順Step.2で「中間データム座標系」オプションを使用(ON)して作成された旧スケッチは、システムが自動で不要なものと判断し、削除するため、新たにCSYSを作成する事はありません。



***英語記事につきましては、PL8574873 をご参照ください。

Hardware/Software Configuration

Platform: INTL64
OS: windows
OS Version: 1064
Product: NX
Application: DESIGN
Version: V1973
Function: SKETCHER

Ref: 002-8574863

KBアーティクルID# PL8574863

目次

サマリ詳細

関連するコンポーネント

Modeling