VX.2.14.1より、SerDes Compliance Wizard と、SerDes IBIS-AMI Batch Wizard に、車載向けイーサネットプロトコル100BASE-T1と、1000BASE-T1が追加されました。
100BASE-T1(802.3bw-2015) は、車載システムの特定のニーズを満たすために開発され、非シールド・シングルツイストペアケーブルを使い、最大15mの長さで100Mbpsの速度を実現します。
1000BASE-T1(802.3bp-2016) は、非シールド・シングルツイストペアケーブルを使い、最大40mの長さで1.0 Gbpsの速度を実現します。
※HyperLynx SIに、非シールド・シングルツイストペアケーブルをモデル化した伝送線路モデルは用意されていません。
100BASE-T1 のプロトコルは、SerDes Compliance/IBIS-AMI Batch Wizard の Analysis Optionsのページで、Protocol に ETHERNET を選び、Type に 100BASE-T1/ 1000BASE-T1を選択します。
<選択可能なプロトコルのタイプ>
・100BASE-T1 Link
・100BASE-T1 MDI
・1000BASE-T1 Link
・1000BASE-T1 MDI
<SerDes Compliance Wizardの評価項目>
・ケーブリングシステムのインピーダンス:90 Ohms~ 110 Ohms
・Insertion Loss (挿入損失)
・Return Loss (反射減衰量)
・Differential Mode to Common Mode Conversion Loss (モード変換損失)
<SerDes IBIS-AMI Batch Wizardの評価項目>
・Eye Height、Eye Width
・Eye Density Plots:Eye Density/BER Viewerでの Eye Diagramの確認/判定
・BER(ビットエラーレイト)